治療報告【 舌側矯正(見えない矯正)治療】
治療報告第6回目です。
今回は、舌側矯正(見えない矯正)治療についてご紹介します。
人に気づかれずに歯並びが治せたら・・・
「矯正治療はしたかったけれど、今まで思い切れなかった…」
「歯並びは治したいけど目立つ装置は付けたくない。」
「人に気づかれずに歯並びを治したい。」
「仕事で人に会うことが多いから…」
このような理由で矯正治療を躊躇していた患者さんにお応えできるのがリンガル矯正(見えない矯正)です。歯の裏側(舌側)に装置をとりつける矯正なので外から見えず、ほとんど気づかれることなくすばらしい歯並びを得ることができます。
現在では装置自体が小さくなり、装着後の違和感、発音のしづらさも非常に軽減されました。舌側矯正治療は、社会のなかで美意識を育て上げた大人の方にもぜひお勧めしたい治療法です。
今回は、舌側矯正と歯を人工歯根(インプラントアンカー)を固定源にして引っ張り、移動していくという最新の治療法『インプラント矯正』にて治療を行った症例のご紹介です。『インプラント矯正』により、かなり難しい症例でもインプラントアンカーの使用で治療が可能になりました。
治療報告【骨格性上顎前突〜インプラント矯正〜】
初診時 15歳11ヵ月 男性
主訴 上顎前突
重度の骨格性上顎前突症例で前歯部の著しい咀嚼機能障害と、口唇の閉鎖不全がありました。年齢的に今後の成長発育があまり残されていないため、ヘッドギアによる上顎骨の成長コントロール治療は期待できません。
上顎第一小臼歯(2本)の抜歯を行い、矯正用インプラントアンカーを用い抜歯スペースを最大限に利用して上顎前歯の後方移動を計画しました。これにより安定した効率の良い最大の前歯リトラクションが可能になります。
矯正用インプラントアンカーの使用と舌側矯正治療により上顎前突も完全に改善され、良好な咬合状態が得られました。上顎前突ならびに口唇の突出感もなくなり、自然な美しい口元に変化しました。