カトウ矯正歯科のブログ

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治療報告【 叢生 】

 

治療報告第4回目です。今回は叢生の治療において、早期に大臼歯の後方移動を行い、(ペンデュラムアプライアンスにて)、非抜歯にて歯列の整直を行う治療法のご紹介です。

 

初診時 10歳10ヵ月(小学5年生) 女性

主訴  左上犬歯唇側転位(八重歯)

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ペンデュラムアプライアンスを用いて大臼歯の後方移動を行って治療をした方の治療ステップです。最終的に非抜歯にて上顎歯列の整直が完了できました。

 

 

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パノラマX線写真での経過です。上段は治療前。中段は上顎第1大臼歯の後方移動終了時で、歯体移動(平行移動)していることが確認できます。下段は非抜歯で全ての上顎歯列が整直された状態です。

 

USC歯学部矯正臨床サマーセミナー。

お盆休み期間中にUSC(南カリフォルニア大学)歯学部矯正学講座の矯正臨床アドバンスセミナーを受講しました。これはUSCの矯正学講座教授Dr. Sameshimaを講師に行なわれている3年間のアドバンスセミナーで今年3年目はバンコクで開催されました。

 

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今回もアメリカ西部の最新の矯正臨床に関する内容が盛り込まれ、大変有意義なコースでした。特に矯正用インプラントアンカーについてとても勉強になりました。また、Dr.Sameshimaとは3年来のお付き合いで、年齢も近いこともありかなり打ち解けたディスカッションができました。

 

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治療報告【反対咬合(受け口)】

治療報告第3回目です。

 

初診時  11歳3ヵ月(小学5年生)  女性

主訴   受け口(反対咬合)

 

 

 上顎歯列に叢生をともなう骨格性反対咬合症例で、非常に難易度の高いケースでしたが、患者さんの協力も良く、非抜歯にて良好な治療結果が得られました。

 

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 治療方針として、第1ステップ:Active Plateを用いた上顎前歯の前方移動。第2ステップ:マルチブラケット装置による叢生(乱くい歯)の改善。第3ステップ:Ⅲ級メカニクスによる咬合平面の変化を利用した咬合の確立、を計画しました。第3ステップの顎間エラスティックスを使用したⅢ級メカニクスによる咬合平面の変化による治療方法は、USC(University of Southern California )矯正学講座特有の治療法で、患者さんのゴム装着(着脱式)が必須です。今回は患者さんの積極的な協力が良好な治療結果につながったと考えています。

治療期間は3年2ヶ月、現在保定中です。

 

2012 ESLO(ヨーロッパ舌側矯正歯科学会)

  院長の加藤です。

  6/28~7/1まで、フランクフルトで開催されたESLO(ヨーロッパ舌側矯正歯科学会)に参加してきました。舌側矯正(歯の裏側に装置をとりつけて治療を行なう、見えない矯正治療)はヨーロッパが先進しており、このESLO学会は2年毎に開催される舌側矯正専門学会で、いつも大変勉強になります。

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学会会場にて先輩の布川先生によるKeynote Lectureが行なわれました。いつも勉強になります。

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ガラディナーでは世界各国の矯正専門医と意見交換ができました。

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学会出張中は患者さんにはご迷惑をかけることとなりますが、新たな知識習得と研鑽を行なって、より高度な治療を提供できるように頑張っていきたいと思います。

お知らせ

カトウ矯正歯科の診療日をお使いのPCやスマートフォンなどで

チェックできる診療日カレンダーができました。

ブログ内のリンクにある『診療日カレンダー』をクリックしてチェックしてみてください。

注:スマートフォンで見られる方はブログをPC版でみるとリンクがでてきます。

 

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当院は完全予約制になっております。

ご予約はお電話にてお取りくだい。

 

治療報告 【上顎前突】

治療報告第2回目です。

 

初診時  9才4ヶ月 (小学4年生) 男性

診 断:骨格性上顎前突症(出歯)

 

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成長発育期の骨格性上顎前突症は経年的に悪化します。早期のヘッドギアによる上顎骨の成長抑制治療が必要で、長期の治療期間を要します。この患者さんはねばり強くヘッドギアを使用され、また上顎左右第一小臼歯抜歯を行い、良好な結果が得られました。

もしヘッドギアによる治療が行われなければ、小臼歯抜歯だけではこのような治療結果は得られなかったでしょう。

 

 

研修旅行

5月4日から9日にハワイのホノルルで行われたアメリカ矯正歯科学会AAOに、院長とスタッフ全員で参加いたしました。世界中から、矯正歯科の医師やスタッフが参加していました。

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今回の学会での研修を、医院のより良い診療につなげていきたいと思います。